院長ブログ
同時多発ゲリラ!?
当院から、主な感染症の発生数を保健所を通じて県へ、最終的に国(厚労省)へ報告しています。全国で約5,000の医療機関が、この役割を果たしています。
県や国は、翌週に集計し、その結果を報告していますが、おおむね木曜から金曜に公表されます。前週の数字ですので、1週間遅れと言うこともできます。
新型コロナの発生数は、以前は全数報告。全ての医療機関が、診断した発生数をその日のうちに報告し、その結果を翌日には公表していました。その時の状況と比べると、今はとてもゆっくり、ゆったりした「速報」になっています。
これでは流行の状況を、一歩遅れて評価し、伝えていることになり、これでいいのかな?って疑問に思います。少なくとも新型コロナはリアルタイムの発生動向の公表が必要なのではないか、と思います(できればインフルエンザも)。
そこで当院での発生数を毎週報告しようと思っています。そして、新型コロナの発生数(当院での確認数)が今週はとうとう第8波を超えてしまいました。(これは別稿で報告しました)
今週の発生数は新型コロナが66名。これに対してヘルパンギーナも66名とタイ。数字だけは、ぜひヘルパンギーナに勝ってもらって、新型コロナをペシャンコにしてもらいたいものです(別に2つのウイルスが競い合っているわけではないけれど)。
ちなみに当院のデータからみると、当地の流行の様子はRSウイルス感染症が減少傾向で下火に向かっています。新型コロナとヘルパンギーナは増加傾向。感染性胃腸炎は、減少傾向ですが、まだ流行が残っています。手足口病は少数ですが、やや増加傾向。
こういったハッキリ名前のつかない何らかのウイルス感染症(いわゆる夏かぜ)も相当多いです。
以上、複数の感染症が同時に流行し、カオス状態になっている小児科医院から、現状を報告いたしました。
親御さんもみんな大変な思いをしながら子育てしているんでしょうね。ご苦労さま。でも、ひきつづき頑張ってくださいね!
アーカイブ
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月