院長ブログ
医学生の実習
今週前半の3日間、自治医科大学の医学生さんをお預かりし、地域医療の実習を行いました。外来での診察を見ていただいたり、色々な検査のことを学んでもらったりしました。
当院の特徴の一つは病児保育です。子育て支援も小児科の大切な業務です。その実際の現場を実際に見てもらうことは、きっと有益な経験になったことでしょう。
自治医大は私の母校。私も同じように、地域に出ていって多くのことを学びました。ただ、今と違って、大学のカリキュラムに載る公的なものではありませんでした。全国各地で積極的に地域医療に取り組んでいる諸先生のところへ、勝手に押しかけていって見学させてもらっていました。
私は自治医大の4期生。医学部は6年制ですので、最上級生(1期生)もまだ卒業していない頃。大学の創成期です。他の医学部とは違って、卒業後は出身県に戻り、そこで地域医療の担い手になることが求められていました。
自分たちの医師としての将来像を描ききれず、大きな不安を抱えていました。少しでも良い答えを見つけるべく、学生自身が活動し、道を拓く努力をしていました。
自治医大は創立から50周年を迎えました。今回来られた学生は47期生になるようです。私が学生だった頃から半世紀近くが経っています。
今では、大学のカリキュラムとして地域実習が取り組まれています。時代は変わった、ということでしょう。隔世の感があります。
学生さんの相手をしながら、しばし自分の学生時代のことを思い出したりしていた3日間でした。今の大学やその周囲の様子も教えてもらい、懐かしいこと、初めて聞くことなど、いろいろありました。
さて、学生さんにはちゃんと勉強になったでしょうか? 老医師の与太話に付き合っただけで、何も中身がなかった・・そんなふうに思われていなかったかな??
とりあえず、3日間ご苦労様でした。今後また大学に戻り、医学の勉強を続けてください。まずは医師国家試験に合格しないといけないので、その勉強は大変ですよね。
でも国家試験に合格することはゴールではなく、そこが医師としてのスタートになります。新潟に戻って、より良い臨床医になることを願っています!
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