院長ブログ
インフルエンザ・ワクチン納品開始
このところインフルエンザ・ワクチンの納品が始まりました。いよいよ、その時期になって来ました。
ワクチンの供給は数回に分けて行われます。生産を続けて、製品を作りながら、全国でワクチン接種を行なっていきます。
当院では10月中旬から接種が始まります。これからワクチンの納品が続きますが、開始前に全て揃うわけではありません。接種をしながら、納品も繰り返し行われます。それって「自転車操業」ってことかな?
ワクチンの生産量は昨年よりやや多めだそうです。当院で発注した量も、メーカー、問屋から納品の約束もいただいています。ひとまず安心しているのですが・・
実は不安要素もあるのです。ワクチンを製品として発売するためには、国家検定を受けて合格する必要があります。もし合格しないと、その分は全て廃棄処分に。足りなくなった分を急きょ作ることは不可能なので、供給不足が起きてしまいます。
こうした事態は時々起きています。実際に当院でも、接種している途中でワクチン不足に陥ったことがあります。この時はあちこちに手を尽くして、何とか必要量を確保したことを覚えています。
インフルエンザ予防接種についても、「反ワクチン」の人たちがいます。小児科医として「高明」なあの人もそうでした。朝日新聞の紙上で、その方の主張に反論する形で、若輩者の私が投稿したことがあります。
直接のやり取りではなかったし、言いっぱなしで終わっているので、決着がついたわけではないのですが、「反ワクチン」の人たちの中では「新潟の塚田」が話題になっていたという噂話を聞いたことがあります。それで終わって良かった(汗)。
そんな紙上のバトルを見たある小児科の先生が(確か関東の開業医)、自分のところで余ったワクチンを私に提供してくれることもありました。実際にワクチンが足りずに困っていた時だったので、とても嬉しかったのを覚えています。
そう考えると、薄氷の上を歩きながらワクチン接種を進めているんだな、って思います。これから12月まで、順調に行くことを願っています。
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