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院長ブログ

富山マラソン完走記

暑い中の大会でした。11月というのに、何という天気だったでしょう。制限時間内に完走できたことが夢のようです。

最高気温は24度で、晴天。とてもマラソン大会をする気象条件ではないですね。

これまでも何度か富山マラソンに出場していますが、こんな天気は初めてです(以前は10月の最終日曜日でしたが)。

スタートからしばらくは快調でした。このまま走れれば、5時間ほどでのゴールも可能なペース(いつも計算通りにはいきませんが)。

案の定、20キロくらいから足が止まりました。中間点は新湊大橋。長い上り坂が続いています。無理せず歩きました。

頂上に達し、さて下り坂になったところで・・走りを再開できず、そのまま歩き続けてしまいました。

脚だけではなく、消化器にも異常をきたしていました。吐き気が強くなり、エイドで水分補給も十分できず。そのため、余計にコンディションを悪くしました。

歩いていると(できるだけ早歩きで)吐き気がとれて、だんだんと体調が回復。これはいけるかも、と思って、少し走ると、その後にまた吐き気が襲って来ました。そこでまた歩く。そんなことの繰り返し。

30キロになると、リタイヤという単語が頭をかすめるようになりました。途中の関門時間には間に合うけど、このままいけば最後には制限時間内の完走は不可能かもしれない。

でも、「あきらめないで!」という言葉も同時に思い出されました。諦めたらそこで終わり。

さてどうするか? 心の中で葛藤がありました。体も辛かったけれど、どうすべきか逡巡しているのもまた辛い。

結論は、「このまま行こう!」。結果として関門で制限時間に引っかかってしまっても、それは仕方ない。でも、自分からリタイヤするのはやめる事にしました。

それなりの計算もしていました。あとどれくらい時間に余裕があるか。

関門時間の設定は1キロあたり9分台後半で設定してあります。前半の私のペースはキロ7分ほど。30キロ地点では30分ほど余裕があります。

走るとキロ7分から8分。歩くと11分から12分。1キロあたりで10分台になる程度には、歩きを入れながら(逆かな? 走りを入れながら)タイムの調整をすれば、全ての関門は通過でき、そしてフィニッシュできる。そんな計算です。

あとは実行に移すのみ。極力走らず(この考え方もマラソンとしてはおかしいですが)、体調をもとに戻して、必要最小限だけ走りを入れていきました。

今回の大会では、幸なことに脚が攣ることはありませんでした(こんな暑い中なのに、良かった)。脚は最後まで持っていたのも、この不純な計画を可能にした要因になりました。

最後の数キロは多少復活。歩くよりも走る時間帯が多くなりました(これが本来のマラソン)。ゴールの200メートルほど手前で、ゲストの有森裕子さんから激励をもらいました。

というより「あと3分でゴールが閉まるよ。走れ!」。激励というより、お尻を叩かれた気分でしたが。(この時に記念写真を撮ろうとしたのですが、有森さんの血相を見て、とてもスマホの用意はできませんでした)

結果、制限時間内に無事フィニッシュすることができた次第です。

リタイヤすることなく、また途中で関門に引っ掛かることなく、ゴールラインを踏めたことは、やはり意味があるものですね。

たかがマラソン大会。されどマラソン大会。

タイムはどうであれ(ギリギリですので、ひどいものですが)、完走できたということは、嬉しいです。

これでまた変な自信がついてしまうのもまた問題なのですが。まあ、それもまた良しとしましょう。

次は3月の東京マラソン。そして初めて開催される福井マラソン(北陸新幹線の伸延を記念してかな?)が待っています。それまでの冬の季節ですが、少しでも多く練習をしなくちゃ、と思っているところです。

今回も、多数の大会関係者、ボランティアの方々、沿道で応援してくださった方々、そして私の周りにいる職員、家族・・みんなにお世話になりました。心から感謝しています。