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院長ブログ

女子マラソンに日本新記録!

すごい瞬間を目撃しました(といっても、テレビを見ていただけですが)。女子マラソンに、日本新記録が出たのです!!

パリオリンピックへの出場権もかけた大会。最初から気迫が違っていました。

始めはペースメーカーについて走っていたのですが、前田穂南選手が20キロを過ぎたあたりでスパートし、メースメーカーを追い越しました。30キロでエチオピアの選手に抜かれ、大会2位でゴール。

日本人としてはトップの成績。そしてそれが日本新記録という、大きな偉業になりました。

クールな性格のようで、ゴールした後も歓喜溢れるような表情をするわけでもなく、淡々と受け答えをしていました。大会前には、目標はアレと言っていましたが、「アレ」とは「日本新記録」だったんですね!

オリンピックのことだけを考えているのであれば、ペースメーカーにずっと着いていって、ペースメーカーが外れた後に自分のペースで走れば良かったはず。その方が精神的にも、肉体的にも疲労度は少なくて済んだでしょう。

しかし、それでは日本新記録が狙えない。レースの半分を過ぎたところで、ペースメーカーを置き去りにしたのは、おそらく当初から考えていた展開だったのでしょう。

前田選手は、見かけの表情とは違って、とても強い意志を持っているのがよくわかりました。そしてそれは、ハードは練習の積み重ねから得られたものだったようです。

何も語らずに、でもしっかり成果を出す。まるで武士のよう(?)。私にはできません。たくさん語るけど、成果を出すことができない・・「有言不実行」です。

さてさて、私にとっての次の大会は東京マラソン。3月3日まで、1か月ほどになっています。そろそろ重い腰を上げないと・・。いつも同じことを言ってますね。

ところで、マラソン大会を見ていて思うのは、ペースメーカーはいらないんじゃないかな、って。大会なんだから、駆け引きも必要でしょう。自分の考えるペース配分で勝負しなくちゃ、って思っていました。大会が面白くないんです。それでも、良い記録を求めるなら、まあ仕方ないのかなと。

でも、今日の大会を見て、考えが変わりました。ペースメーカーがいても、それを抜いていくだけの力のある選手が育っていました。これまで、選手たちは甘えていたんです(偉そうなことを言ってスミマセン)。

もうペースメーカーは関係なく、自分の戦略をしっかり持ち、それを実行できる能力のある選手たちが、どんどんと出てくることを期待していいようです。

そうでなければ世界の中で勝負できません。日本新記録がでた言っても、まだ世界記録には11分の差があるのですから。

今日の大会は、いろんな意味で面白かったですよ。