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院長ブログ

マイコプラズマ流行中

マイコプラズマ感染症が流行っています。小学生に多いのですが、幼児や大人でも見かけています。

典型的な症状は空咳(痰のからまない咳)、発熱など。そこに咽頭痛、鼻汁、頭痛などが絡んできます。呼吸器以外の症状が出やすいのも特徴で、腹部症状、皮膚症状などがあります。

抗菌薬を使って治療します。細胞膜を持たないためにペニシリン系やセフェム系は効きません。クラリスロマイシン、アジスロマイシンが一般的に使われます。

ただし、それでも熱が引かないことがありますが、全身状態が良い場合はやや長めに待っています(状態が悪ければ入院をお願いします)。

4年に1回流行する、オリンピックの年に流行する、とも言われ、「オリンピック肺炎」と呼ばれてもいます。

入院を要する人を見てみると、肺炎を起こしていても、さほど呼吸状態は悪くない例が多いようです。通常の肺炎とは異なるという意味で「異形肺炎」と呼ばれています。

まだまだ増えそうです。飛沫感染が主ですから、風邪ひきと思ったらマスクをする。手洗いとうがいを丁寧にする。人混みの中にいる時にはマスク着用を。

これからは基本的な感染予防の対策です。新型コロナの予防と同じことです。

流行が1日も早く終息することを願っています。これ以上拡がらないといいですね。

JCV(上越ケーブルビジョン)の取材を受けました(昨日)。さっそくニュースにしていただいています。感染症の流行があるたびに、取り上げていただいています。ありがとうございます。

マイコプラズマ肺炎 患者増加 マスクの着用と手洗いうがいの徹底を